公認心理師の国家試験を受けられるのは、通常は心理学を大学院修士まで6年間学んだ者とされていますが、今回の第5回までは私のような歯科医師でも受けられる特例措置期間であり、私にとっては、今回の受験が最初で最後のチャンス、昨年の秋に受験を思い立ってから10ヶ月程をほぼ独学でやり切りましたが、合格できて良かったと思っています。

そもそも心理学に興味を持ったのは、大学病院に勤務している頃、顎関節症外来の患者様の愁訴に、ストレスなど心理的な要素が強く関係しているのではないか、と感じた事がきっかけでしたが、今回のように心理学を本格的に学びたいと思ったのは、やはり、口臭治療の世界的権威でいらっしゃる、本田俊一先生の所で学ぶ機会をいただいた事が大きいです。

さて、この資格を診療室でどのように生かしていくかが、今後の私の課題になるでしょう。まずは、口臭とは何ぞや、という事について、皆さんに正しい対処法を知って頂く活動ができれば、と思っております。

心理学の奥は本当に深く、私はまだ入り口にやっと立ったばかりの「新人」、普段は診療室で研修医を教えていますが、改めて彼らの立場を思いやる機会にもなりました。

学ぶとはなんと楽しい事でしょうか。次は学んだ事の実践です。チャレンジは続きます。